若井京子のプロフィール

マインドマップを子供達に教え、「やりたい」「なりたい」を引き出す育脳指導で東大合格者も輩出。

子供が毎年100人ずつ減る少子高齢化の田舎町で、25年間ほぼ紹介だけで「延べ1500人超の生徒」を導いてきたお母さん塾講師。 


【名前】若井 京子 わかい きょうこ

【出身】長野県松本市生まれ、東京都立川市育ち

【本拠地】新潟県十日町市

【性格】潔い。有言実行。真面目そうなのに面白いと言われる。

【家族】既婚:娘2人、夫の両親と同居

若井 京子

【趣味】観葉植物、森林浴、ドライブ、マインドマップ

【信条】 脳力の発揮法を試す、継続する、伝える

【音楽】作業時に聞くのは、久石 譲、 John Towner Williams、Bruno Mars、ポルノグラフィティ、クラシック

【映画】イヤー・オブ・ザ・ドラゴン

【読書】「ザ・マインドマップ/トニー・ブザン氏著」「脳はみんな病んでいる/池谷裕二氏・中村うさぎ氏共著」「道はひらける/デール・カーネギー氏著」

【飲料】炭酸水→ビール・バーボン・ワインより炭酸水が美味しいと感じる今日この頃。

【仕事】学習塾運営&講師、通信制高校学習センター長、マインドマップ&記憶術インストラクター、教育コーチトレーナー 



人生の新たなスタート!

雪国であり、米どころである新潟県十日町。

私は、夫の生まれ育ったこの町に嫁ぐと同時に、新たな仕事の準備を始めました。

「新たな仕事」それは、学習塾を開校すること。

「田舎でも都会と遜色のない学習環境を整えて、大学進学を諦めずに済むようにしたい!」という夫の熱い思いから始まりました。



他者任せからの脱却

雪国特有の高床式の住居の1階部分を改装し、20坪の小さな教室を平成7年7月7日に開校。

夫も私も教育事業に携わったことがなかったので、教育サービスや出版を扱う大手の学習塾部門のフランチャイズ事業に加盟して、学習塾をスタートさせました。

十日町市に塾を開校

本部に言われるがまま開校チラシをまき、開校告知の講演会を講師を招いて開催し、3ヵ月後には教室が満席になるという予測データを信じ、電話の前でワンコールで取れるよう待っていました。

問い合わせや入会希望の連絡が、わんさか来ると思っていたのです。

しかし、待てど暮らせど電話は鳴らず、静かなままでした・・・

「言われた通りにやったからといって、生徒がどんどん増える訳ではないんだ!」と、今思えば当たり前なことに数ヵ月たってやっと気づいたのです。

そして、「自分の足で稼ぐぞ!」と決意し、手書きチラシを作り、ポスティングをして、塾の存在を知ってもらうことから始めていきました。

当時としては珍しい、個別指導で1人1台の学習用コンピュータを活用しての学びであることをアピールしていくと、少しずつ生徒が増えていったのです。



「私にしかできないこと」を探して

いい噂が立ち、生徒が増え始めると、逆にコンピュータ任せと揶揄する声も上がり始めました。

「基本の理解学習は学習用コンピュータを活用し、私は私にしかできない指導に時間とエネルギーを注いでいこう!」と 自分を奮い立たせたものの、実際何をどうすればいいか分かりません。

先生という職業に憧れていた訳でも、それを専門的に学んだ訳でもない私に何がやれるのか?

私にしかできないこと/私だからできることは何か、について必死に考えていたある日、 プリントの文章題の立式について気になる生徒がいたので、確認してみました。

「この文章題、なんで『かけ算』の式にしたの?」

「だって、プリントの題名に『かけ算』って書いてあったから!


答えが合っている=分かってできた訳じゃない!!

正解でも、文章を読み取って導けた訳じゃない!!

この事実から、「私にしかできないこと/私だからできることは、これなんだ!」とひらめきました。

私にしかできないこと

教えたい!という願望がない分、子供達に問いかけ、考えの根拠がしっかり説明できるか、聴くことに徹しました。

そして、不足している部分や勘違いしている部分を丁寧に教えていったのです。

幸い、私とやり取りした部分はできるようになっていく子供が増えていきました。


ですが、私の中でまた新たな疑問が持ち上がります。

「でも、これって本当に力がついたと言えるの?」

「やり取りした部分しかできないというのは、根本が変わっていない/育っていないってことじゃない?」

自問自答し、直接的な「学校のお勉強」だけでない、もっと根本的な「何か」が必要なのでは?と考えるようになっていったのです。



心理学を本気で学びたい!

根本的な何かを探しながら、「教え方」や「学び方」についての書籍を数多く読む中(まだネット検索は主流ではなかったので)、教える側の能力次第で教わる側の成長度合いは大きく変わることを痛感しました。

「私の対応で、子供の未来が変わる。自分をもっとバージョンアップさせなければ!!!」

「教育と心理についてしっかり学びたい!学ばなきゃ!」

そんな思いが強くなり、本気で学ぶために通信制大学に編入しました。

自己満足で終わることがないよう、セミナーや勉強会参加ではなく、試験で合否判定される学校を選んだのです。



私を救った「自分を天才と思える本」

学習塾の仕事は、実際に子供たちが来た時だけではなく、事前の準備も必要です。

日中は、その準備をしながら娘2人の子育てに励み、夕方から夜の塾の時間は、 夫の両親との同居だったので、子供の面倒をみてもらっていました。


日中は、子育てと仕事に明け暮れ、勉強時間が取れるのは朝だけ。

早起きをして大学の心理学の勉強をする中、「分からない訳じゃないけれど、はっきりとは分からない?!」とモヤモヤする感覚に度々襲われるようになっていったのです。

1人で勉強を進める中、この感覚にどう対処すればいいか分からず、焦り・途方にくれていた私は、偶然ある本に出会います。

「自分を天才と思える本」という題名で、マインドマップについて書かれていました。

本に書いてある通り、見よう見まねで放射状にメモを書いてみると、何となく分かったつもりで、実は分かり切っていなかったことが、みるみる分かるようになり、面白いように理解することができたのです。

理解するスピードも上がり、紙1枚に複数の単元の内容をメモするので、復習での見直しも短時間で済み、効率的に勉強を進められるようになっていきました。

その結果、仕事と子育てを両立する時間のない中でも、年2回しかない認定試験を1度も落とさず、全てパスすることができたのです!


「学生時代には、勉強しろ〜と言われてきたけど、勉強の仕方って教わった記憶がないな。でも、やり方次第でこんなに結果が変わるんだから、勉強のやり方を知ってるって大事なことだな。」と、学習技術を知って活用する必要性を強く感じる経験をしました。

この経験が、後の大きな学びにつながるとは、この時はまだ予測できていなかったのです。

マインドマップとは?をテーマにしたマインドマップ
▲このような中心から有機的な枝を伸ばし描く表現技法が「マインドマップ」です。



根っこを育てる学びとの出会い

フランチャイズの塾仲間から紹介を受け、幼児・小学生向けに「イメージあんざん」と「速聴読書」を始めてみることにしました。

娘達が、ちょうどその対象年齢だったからです。

学校の授業を先取りして学習するだけでは、むしろマイナスに働くこともあるのでは?という直感から、根本的な「何か」が育つしくみを探していたところだったので、タイムリーな出会いだと飛びついて試してみました。


「イメージあんざん」は、3桁しかないソロバンを弾き学ぶものです。

計算力が鍛えられるだけでなく、イメージ力も鍛えられます。そして、集中力や忍耐力が養われることが分かりました。

パワスター

「速聴読書」は、書籍の文字を見ながら高速音声を聴くものです。

読解力や語彙力が鍛えられ、感受性も育まれます。また、集中力が高まり、読書後の行動がテキパキする効果があることが分かりました。


学校の勉強とは明らかに違うアプローチを、我が子だけでなく塾の生徒達にも試してもらった結果、変わっていったのです!

どう変わったのか?!

学習内容の吸収スピードや質の向上の他、前向きな姿勢や態度、発言が多く見られるようになりました。


脳機能を鍛え/高めた後、勉強に取り組むと、効果が高いことを確信するできごとでした。



「育脳」が見つかった日

スポーツに例えるなら、「今までは試合しかさせてこなかったのを、筋トレもさせるようにした」という感じでしょうか。

基となる部分を鍛える(筋力を鍛える)(脳機能を鍛える)ことにより、全体的なパフォーマンスが向上する(試合でも成果が出る)(学業でも成果が出る)という関係です。

育脳が見つかった日

また、テストなどで測ることができない「集中力」や「忍耐力」、また「自主性」などが向上すると、勉強にも好影響を及ぼすことがわかりました。

これこそが、私が捜し求めていた「何か」だったんだ!!!

それらをまとめて「育脳」と呼び、学習塾での必須受講項目として取り入れていきました。



「育脳」をパワーアップするために

この頃、気になることが2つありました。

1つは、速聴読書を取り入れることで、聴く力の向上は図っていけましたが、聴いた内容を再現する際に、説明できない子がいること。

もう1つは、真面目に問題集を繰り返せば繰り返すほど、できなくなっていく子がいること。

脳を鍛えるだけでなく、学習技術/スキルを身につける必要性をひしひしと感じていた私は、自分を救ってくれたマインドマップがその解決策になるのでは?と思い始めていました。

しかし、自分で良いと思った方法でも、教えるとなると別物です。

教育者の端くれとして、自分が分かる/使えるという能力よりずっと高い能力がないと、人に教えることはできないと分かっていたからです。

そして多分、かなり強力なツールになるであろうマインドマップを、何となく教えるということは、してはいけないことではないか、という感覚を持っていました。

「正しくしっかり教えたい/伝えたい。そして、私が救われたように、勉強はやり方次第で必ずできるようになることを体感してほしい。」という思いが日に日に膨らんでいったのです。


調べてみると、マインドマップを教えられるインストラクターになる制度があることが分かりました。

しかし、それはイギリスかオーストラリアで1週間近くかけて研修を受ける必要があること。講義はもちろん英語だということ。等、金銭的・時間的・理解度的に大きなハードルがある状況でした。



超一流から真髄を学ぶ

そんなある日、偶然1週間前に登録したばかりのメールマガジンから「日本初のマインドマップインストラクター養成研修開催!」という案内が送られてきたのです。

誰でも受講できる訳ではなく、なぜ学びたいかを文章で送り、選ばれた者だけが参加できる研修会でした。

その事前課題で今までの思いをぶつけた結果、無事、数十人しか受講できない特別な研修会への参加権を掴み、マインドマップの発明者であるトニー・ブザン氏から直接教えを受ける最高の機会を得たのです!!

その研修会で、私がずっと捜し求めていた「何か」=「育脳」の輪郭が、よりハッキリしていく感覚を持ちました。

2006Buzan&Kyoko
▲2006年の研修会にてトニー・ブザン氏と記念撮影。



学び方を伝える

研修を受けただけで、インストラクションが一気に高まることはありません。

何事も修行が必要です。

研修後、日本の未来のためにマインドマップを伝えるぞ!という同志と共に、お互いにマインドマップ講座内容のブラッシュアップを図っていきました。

そして、いよいよ自分の塾の生徒達に伝える日が!

参加してくれた小学生から中学生の子供たちは、コツをあっという間につかみ、みんな夢中で書き始めました。

そして書き続け、終了時刻を過ぎても書き続けていました。


夢中で取り組む子供たちの姿を見て、

「これが正しい頭の使い方なんだ!『させる』ではなく『したくなる』が大事なんだ!

『自分の思考を表現する方法を教えること』も『育脳』なんだ!」と気づいたのです。


速聴読書後、聴いた内容をマインドマップに書いてから説明してもらうようにすると、説明できるようになっていきました。

聴く力と頭の中に残す能力が磨かれるようになったからだと思います。


真面目に問題集を繰り返せば繰り返すほどできなくなっていた子も、マインドマップにポイントを整理することにより、短時間で確実に記憶でき、テストでその成果を発揮できるようになっていきました。


その後もトニー・ブザン氏が言っていた「学び方を学ぶ」を意識して、日々実践を重ねていきました。

「直接的な勉強の前に、脳を鍛え、学習の仕方を教える」という自分のスタンスが定まっていくのは、「育脳」の輪郭が少しずつハッキリしていく感覚でした。



マインドマップの活用用途

マインドマップを書くことによって、全く解けなかった文章題の糸口が見つかり「解けた!」という事例は数多くあります。

マインドマップに整理したら、覚えにくい内容を楽々「覚えられた!」という事例も多数です。

でも重要なのは、単に「解けた」「覚えた」という体験をすることではありません。

「私は問題を解決する能力/脳力がある」と気づけることが大きいのです。

インストラクターになった私自身も、子育てを通じて、そんな体験をしました。


私が必死に自分のバージョンアップを図っていたこの時期、娘が学校に行けない日が増えていきました。意思疎通がままならない時間も増えました。

そんなある日、我が子の問題点や気に入らない点をマインドマップで整理してみようと書いてみたのです。

書くまでは、我が子をどう動かしてやろうと考えていました。

しかし、書き終わってマインドマップ全体を見渡して「ハッ」としました。

我が子が苦しく辛い思いをしている時、私は「がんばれ!」という声がけで更に追い詰めていたのです。


マインドマップを書くことによって、我が子の”今”を受け止める大切さに気づきました。

受け止める

「我が子を変えるのではなく、変わるべきは自分自身なんだ!」と素直に理解できたのは、誰かに言われたり強要されたからではなく、自分自身で気づいたからです。

だから、一時的な気づきで終わらず、継続して意識することができました。


その後、母子関係は良い状態が続き、娘は学校にも行けるようになりました。

私が娘に勧め、強く拒否されていた中高一貫校の受験も、最終的には本人が挑戦することを決め、一緒に受験対策を行い、無事合格を果たすことができたのです。


マインドマップは、勉強や学習だけでなく、人生のあらゆる場面で活用できることを確信するできごとでした。



「人は自分の中に答えを持っている」という学び

子育ては山あり谷ありです。

一時良くなった母子関係が再びギクシャクするようになっていきました。

再びマインドマップを書き「自分の価値基準を押し付けている」「娘の意見にあまり耳を傾けていない」と認識はできたのですが・・・

それを我慢すると返って逆効果で、我慢した分、堪忍袋の緒が切れた時の爆発度合いは悲惨を極めました。


そんな時、夫に誘われ、たまたま教育コーチングの体験研修を受ける機会があったのです。

その研修で、私は娘に対して「できてないから、させなくちゃ」と思い接していたこと、今後は「本当はできる子だから、それを上手く引き出す関わりをしよう」と意識するといいことを学びました。

研修会で教わった、「人は育とうとする生き物だ」「人は自分の中に答えを持っている」「人はそれぞれ」を信じ、関わろうと思ったのですが・・・

いざ娘を前にすると、どうにも怒りがおさまらない場面が多々あり、うまくいきません。

「娘のより良い成長のために、自分が変わらなければ!今のまま向き合っていると、娘をつぶしてしまう?!」という焦りと怖さがありました。

そんな思いを抱え、自分の不足部分を補うべく、教育コーチングを学び始めたのです。


「基本部分を理解すればなんとかなるだろう」とスタートしたのですが、中々奥の深い世界で、1つクリアするともう少し詳しく知りたいから次へ、更にもっと・・・と一段ずつ階段を上がるようにステップアップしていきました。

そのお陰で、少しずつ物事の見え方や感じ方の幅が広がり始めたのです!

例えば、事実と感情を分けて捉えられるようになったので、娘の行動を見てスグ発火!ということも減っていきました。



ありのままを受け止める

自分の中では、「前よりマシになってきたかな」と思っていたある日、また娘とぶつかる出来事があったのです。

その際、娘に「教育コーチングを学んでいるくせに!!」と罵られました。

「自分には何が足りないの?!」

必死に考える中、本を読み返したり、次のステップの研修を受けたりしましたが、検定試験には受かりませんでした。


教育コーチングは知識を吸収するだけではダメなのです。自身の”あり方”も研ぎ澄ませていく必要があるのです。

不足部分は何か、本当は分かっていました。

私に足りないこと。それは「自分を許すこと」。

それが分かったからといって、すぐにできる訳ではない状態に、もどかしさを抱えていました。


そんな時、またもやマインドマップを書くことによって、様々なことが見えてきました。

・過去の諸々の後悔の上に、今の自分があること

・その過去を許さないことを、現在のエネルギー源にしていること

・何よりも優先したいのは、我が子であること


書き出し、自分を客観視することによって、頭と心で納得する答えが見つけ出せました。

その結果、あんなに難しいと思い苦しんでいた「自分を許すこと」が実に”ふわり”とクリアできたのです。

自分を許す

1歩踏み出す前は、とてつもなく恐ろしく怖いことだったのに、軽々と飛び越えたその先のステージには、広く明るい世界が待っていました。

今の自分をそのまま許すことを通じ、我が子をありのまま受け止めることが、前よりできるようになった気がします。



子供達だけでなくお母さん達を導く決意

一連の経験を通じ、塾に来る子供たちだけでなく、その保護者であるお母さんやお父さんを支援する必要性を強く感じるようになりました。

保護者面談等でお話しを伺うと、みなさん愛情にあふれています。

ですが、以前の私同様お子さんに対して「できてないから、させなくちゃ」と思い接しているようでした。

この頃、私の経験〜できる者と見て、引き出す関わりをした方が上手くいくこと〜をお伝えすれば、子供たちのより良い成長につながるに違いない!という確信がふつふつと泉のように湧き出していたのです。

そんな決意に燃えていたある日、体調の異変を感じ、気軽な気持ちで病院に行くと、MRIを撮られ、手術が必要だと言われました。

市立の総合病院にも関わらず、当院では手に負えないとのこと。

「日赤と癌センター、どちらになさいますか?紹介状を書きますよ。」

「?!」

正直、かなりの衝撃を受けました。

そして、紹介先の病院に行き更に細かな検査を受け、開腹手術をすることになったのです。


信仰の対象があった訳ではないですが、大いなる者に対して念じました。

「もし、私が今から始めようとしていることが、世の中に本当に必要なことだとしたら、どうぞ私を生かしてください!」

じたばたしても好転する訳ではないと腹をくくり、手術を受けました。


人体模型にはない臓器を自ら創り出してしまっていたようで、それを切り取り、検査した結果・・・

その摘出物は「良性」とのことで、命を存えることができたのです。 



生かされていることに感謝の念を持って

この出来事は、自分の天命について真剣に考える機会になりました。

大袈裟かもしれませんが、自分がこの世に存在する意味を考え、使命を意識するきっかけになったのです。

自分の使命

「もし、私が今から始めようとしていることが、世の中に本当に必要なことだとしたら、どうぞ私を生かしてください!」と、 病院のベットで念じた時考えていたこと。

それは、「育脳」「マインドマップ」「子供との関わり方」について、自塾の中だけでなく、外に向けて発信していくこと。


私が思い悩み・試し・気づき・道が開けた経験をお伝えすることによって、私と同じ回り道をする時間を端追って、親子共に幸せに過ごす時間を増やしてもらえるのではないかと考えたのです。

当ブログ運営理念

我が子らしさを引き出し伸ばす「育脳」について、脳に自然な「させる」ではなく「したくなる」方法を伝え、頭の中の整理ができる「マインドマップ」を活用して、後悔のない「子育て」と同時に、このブログを読んで下さった方自身の「自分育ち」を実現してもらう。



そのために、私の失敗を含めた経験をお伝えする。

自身の子育てだけでなく、塾で様々なタイプの子供達を導いてきた、机上の空論や綺麗ごとではない、泥臭い実践からの学びと気づきをです。


それが、当ブログを運営しようと思った理由であり、運営理念です。  



私にしかできないことを伝えぬく覚悟

マインドマップインストラクターであり、教育コーチトレーナーであるのは、日本には私しかいません。(教育コーチの資格は日本にしかないので、世界でただ1人!と言っても過言ではないかも?!)

毎年子供が100人ずつ減り続ける田舎町で、25年間ほぼ紹介だけで延べ1500人超の生徒を学習塾で導いてきました。


それは、「学校の勉強さえできればいい!」という親御さんにではなく、「学校の勉強もできてほしいけれど、そこが最優先じゃない!でも、何ができればいいの?何が必要なの?」と分からず、毎日モヤモヤ感を抱えていた親御さん達に、解決策を提供できたからだと思います。


塾生保護者の方へのインタビュー・・・

「なぜ、私の塾に通わせてくださっているのですか?」

「通わせることによって変化はありましたか?」

成績を上げるという視点ではなく、脳の使い方を上手くするという考え方に共感して小学低学年で入塾しました。今中学生ですが、結果的に成績にも反映しています。<中3男子母>

学力や進学実績だけでなく、脳の使い方や「心」の成長まで考えているところがいいですね。「人間力アップ」のため通わせています。<小4男子母>

好きなこと/やりがいがあることを見つけられる人に育って欲しいし、それに向かって進んでいく力を育むためには「育脳」が大切だと思って通わせています。<小5女子母>

「脳力」を鍛えれば、勉強だけに限らず、自分で考えて自分で答えを出せる柔らかい頭に育つと思ったから。<小4男子母>

速聴どくしょのお陰で、学校の先生の話が頭に残るようになったみたいで、塾で習っていない教科もつまずかなくなりました。<小学生母>

映像を記憶したりイメージしたりする能力が高い我が子の才能を衰えさせず、磨いて欲しかったから年中で入塾させました。<小5女子母>

脳を育てることで、学力や想像力が強固なものになってくれたらと思い、年長児に入会。現在中学生ですが、自ら進んで意欲的に学習しています。<中3女子母>

ある程度は親が勉強を見てあげられるけど、頭を柔らかくする「育脳」はやれないと思ったから。<小2男子母>

「やらせる」ではなく「やりたくなる」など、自主性を育てる過程に重きをおいているところに共感したからです。<小3女子母>

ただ学習させるだけでなく、子供の考える力などを引き出してくれること。買い物をしていると、おつりの計算をレジの人より早く言っています。<小4男子母>




A子ちゃんの事例

次に、マインドマップを活用した授業で、大きく成長したA子ちゃんの事例を紹介します。


A子ちゃんは、小学4年生の時にあまりにも算数が分からなくて入塾。 

小学1年生内容の繰り上がり&繰り下がりから復習を開始し、小学5年生の春には、学校の授業進度に合わせて計算学習ができるほどになりました。

しかし、文章題には歯が立ちません。

文章に出てきた数字を適当に足したり引いたり、かけたり割ったりして、たまに〝当たる〟こともありましたが、本当に理解して出来ていた訳ではありません。

文章はほとんど読まず、足し算の単元なら足し算で、かけ算の単元ならかけ算で、出てきた数字を出てきた順に代入して式を立てていました。

だから、立式が2つ以上必要な文章問題が解けたことはありませんでした。



A子ちゃん「きっかけ」を掴む

小学5年生になったある日の授業時…

小数のかけ算をマスターしたのはいいものの、文章題になるとやはり手も足も出ない状態で、文章問題を前に難しい顔をしてうなっています。

そんなA子ちゃんを見て、声を掛けました。

「A子ちゃん、マインドマップで問題の内容を整理してみたらどうかな?」

マインドマップ自体は知っているA子ちゃんに、書き方のポイントを説明しました。

すると、先程までの苦しい表情とはうって変わって、楽しそうにマインドマップを書き始めたのです。

A子ちゃんのマインドマップその1

マインドマップで整理した結果、式を立て/計算し/答えを出せたので、A子ちゃんに考え方を説明してもらいました。

たまたま出来ただけなのか/正しい理解の結果出来たのか、思考過程を聴けば明確になります。

考え方を説明してもらうと、A子ちゃんは正しい理解の結果、答えを導けたということが確認できました。



A子ちゃんの成長

その後A子ちゃんは、読んだだけでは分からない問題にぶつかると、自らマインドマップを活用し整理するようになりました。

自分1人で考え方の道筋を示せるようになっただけではありません。

ある時は、2通りの方法で答えを導き出していました。

A子ちゃんのマインドマップその2

1つ目の考え方で答えを導いた後、別のアイデアも浮かんだのでその方法も試してみた、とのこと。

数ヶ月前までは数字を適当に当てはめて式を作っていたA子ちゃんでしたが、単に答えが出ればいいのではなく、自ら積極的に問題に取り組めるほど成長したのです。



この話は、ここで終わりません。

A子ちゃんは、だんだん 読んだだけで情報を整理できるようになっていきました。

わざわざマインドマップを描かなくても、立式して答えられるようになっていったのです。

式が2つ以上必要な場合も同様に。

A子ちゃんの成長

意地悪な私は、A子ちゃんにこんな質問をしました。

「今回は読んだだけで解けたけれど、今後いつもそうとは限らないよ。読んでも分からない問題に遭遇したらどうする?」

するとA子ちゃんは、
「大丈夫!読んで分からなければマインドマップに整理すれば、私の中から答えが出てくるから。」とにっこり笑い堂々と答えてくれました。




A子ちゃんの成長からの学び

この事例は単に、「文章問題が解けるようになった子の話」ではないのです。

学び方を学べば、子供は自ら挑戦する勇気を持ちます。

そして、失敗から素直に学び取り、それをまた成功の原動力につなげていけるのです。



そのためには、単に知識を伝えるのではなく、その子の思考過程に合わせた的確なアドバイスをし、「学び方を学ぶ」という育脳的な関わりが必要なのではないでしょうか。

「育脳」「マインドマップ」「子供との関わり方」について、こんな思いで25年間指導を積み重ねてきました。

そして、それを「ブログ」という形で発信することによって、幸せな親子が増えると思っています。

そのために私は、このブログで魂を込めて、価値を提供する決意をもっています。




どこに向かっていくのか?

ここまでの長文をお読み頂き、ありがとうございます。

あなたとはきっとご縁があったからこそ、このサイトを見つけ出し、ここまでお読み頂けたのだと思います。



正直、このブログを始めるにあたり、迷いもありました。

私ごときの経験をお伝えすることに意味があるのか?と。

しかし、気づいたのです。

行動することに意味があると。

自分の人生の中で、「できなかったこと」に後悔はありませんが、「やらなかったこと」に対する後悔はあります。

このまま口を開かないままでいれば、「伝えなかった」と後悔するに違いありません。

私は、もう後悔したくないのです。

そして、あなたにも「知らなかったから」と、子育てについて後悔してほしくありません。

私が思い悩み・試し・気づき・道が開けたことや、私と娘たち・私と生徒さんや保護者の方々との関わりをお伝えすることにより、経験を分かち合い、そこから成長する仲間の広がりを、どんどん繋げていきたいと思っています。

そして、親の愛情が、子の成長を邪魔することなく促進する方に使われる社会になるよう、微力ながらあがいてみるつもりです。

若井の目指す世界

今の自分をそのまま許し、
我が子をありのまま受け止め、
「子育て」と「自分育ち」の両立で
喜びと感謝にあふれ、心から幸せを噛み締めながら
子供との時間を積み重ねられる人を増やす。



あなたとのご縁に感謝し、今後もブログを書いていきます。

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